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【車選び】マツダのCX-60は失敗作なのか?

クルマ選び

皆さんこんにちは!アポクリン党のyouです!

マツダのCX-60が販売されてからしばらく経ちましたが、最近よく欠陥品だのハズレだのといった悪い評価をちらほら見かけます。

発売当初は、高級感があってトヨタのクラウンよりもお買い得!とか、直6エンジンが復活した!などと明るい評価が多かったのですが…

というわけで今回は、そんなマツダCX-60について深掘りしてみたいと思います。

本当にCX-60は失敗作なのか?

それでは、ゆっくりしていってね!

概要

よく巷で囁かれているネガなポイントは以下の通りです。

①足回りが硬い

②トランスミッションがギクシャクする

③コンピュータの不具合

正直な感想ですが、最初期の段階ならよくある話ではないかと思います。

特にマツダはこだわりがすごいので、他のメーカーがやらないような事に積極的に手を出していきます。

それが好きだ!という方には問題ない範囲だと思うのですが、最近の車は性能が高く、特にトヨタや日産といった国内ハイブランド車はめったに壊れる事はありません。

↑ライバル車と言えるトヨタRAV-4

それは、既存の技術の熟成を重ねているためで、あえて新しい事に手を出さないことで安定を狙っていることが言えると思います。

下手に新しくしてリコールだらけになったら、利益になりませんからね…

それに、新しい技術を取り入れなくてもブランド力だけで売れるから問題ないのです。

その点、マツダやホンダ等といった企業は努力しないと売れないです。売るためには他のメーカーにない、あっと言わせるような新技術や装備を取り入れないとお客さんに振り向いてもらえません。

↑今もマツダの基盤となっているスカイアクティブテクノロジー

まさに、血の滲むような努力が必要不可欠なのです。

さて、本題に入りましょう。

①足回りが硬い

こちらは構造の問題だと思います。

少しメカな話になりますが、CX-60の足回りにはピロボールジョイントという機構が採用されています。

この機構のおかげで自然な車体の動きを実現…といきたかったものの、市街地走行や荒れた路面では突き上げ感が強く、結果として乗り心地が悪いと捉えられてしまったと考えられます。

ですが、試しにBMWを試乗してみると凄いですよ…

めちゃくちゃ乗り味が硬いです。笑

以前所有していたBMW335iですが、ダンパーの調節機構といった贅沢装備はなかったので、脳震盪する勢いで跳ねまくっていました…泣

では、なぜ足回りが硬めなのか。

それは、国外市場を意識しているから、と言えばそれまでですが、やはりそこは日本車。しっかりと日本の道路事情に合った足回りにしてほしいという意見もありますよね。

ただ、グローバル展開しているとメインターゲットは欧州、中国、北米といった長い道路が多い国々になります。

長距離を快適に走るためには、硬めの乗り味の方が体が疲れにくいと言われています。(実際、外車の高速道路での快適性はやばいです。)

ここは難しい問題ですね…

ちなみに、タイヤをコンフォートタイヤに変えるだけでもかなり乗り心地が変わるのでオススメです。

②トランスミッションがギクシャクする

これは、マツダが今回のCX-60に向けて新開発した機構で、まだ熟成段階にあるためだと考えられます。

自分も何度か試乗してきましたが、確かにギクシャク感は気になりました。

特に交差点といったストップアンドゴーが多い道では、発進の際にカクンといったショックが大きくてちょっとなぁ〜という感じです。

これは、トルクコンバーターレスのインモータートランスミッションのせいで…

つまり、機構はATなのにマニュアルみたいな回路を使用してエンジンから動力を伝えているからだと考えられます。

これは、今後の熟成に期待しましょう!

③コンピュータの不具合

例えば液晶画面がバグったりとか、始動の時のアクションがおかしかったりだとか、エアコンが効かなかったり等々、色々な不具合を見かけます。

実際にリコールも出ていますし気になりますよね?

これは、マツダ車全体に言えることかと思いますが、現行のマツダ3からコンピュータを刷新したとのことで、まだ新しいコンピュータだからだと考えられます。

つまり、下手にオーディオを交換したりできなくなったといえば分かりやすいでしょうか?

その分、質感はかなり向上しましたが、やはりまだまだ発展途上のようです。

こちらも今後の熟成に期待ですね。

それにコンピュータなら更新ができますし、後期型が出ればそちらのいい性能の頭脳に載せ替えが可能かもしれません。

なぜネガな部分が目立つのか

では、なぜネガな部分が目立つのでしょうか?

それは、先にも述べた通りメーカーの血の滲むような企業努力の途上にあるためだからだと思います。

過去、フォード傘下時代にスカイアクティブテクノロジーという新技術を取り入れました。

それまでバラバラだった開発部門を統一して業務改善を図り、より高次元な商品開発を目指して全く新しいことに手を出したのです。

その結果、素晴らしいエンジンとトランスミッションが生まれ、外装は鼓動デザインが採用されることでブランドイメージを刷新することに成功しました。

↑車体全てをスカイアクティブテクノロジーで刷新した初代CX-5は好調なセールを記録しました。

しかし、そこで終わらないのがマツダ。

今度はさらなる夢に向けて、高効率な直列6気筒エンジンを復活させ、FR(後輪駆動)車を出してきました。

それがCX-60になります。

全ては電動化の波に飲み込まれないため。

そして、内燃機関の性能を追求し続けていくためです。

マツダは電動化の中でも、内燃機関が輝く将来を見据えています。

そのための布石として、様々な新技術をCX-60に投入してきました。

MX-30程ではありませんが、CX-60は実験車的な意味合いもあるかもしれません。

そうなれば、不具合はどうしても出てしまうものです。

伝えたいこと

これからも、初期不良はどんどん出てくるかもしれませんが、リコールも徐々に落ち着いてきているため、そろそろ買い時かもしれません。

ただ、あくまでもまだ初期型です。

完璧を求めるなら、CX-60はもとより現行のマツダ車はあまりおすすめしません。

もう少し熟成を待ってから、購入を検討することをおすすめします。

なぜか、マイナーチェンジしても不具合が出ることがあるらしいのです。

そうなると、心配ですよね…

それでもマツダが好きだ!

という方は買いましょう!笑

実際、自分もそのうちの一人です…

最後に

さて、いかがだったでしょうか?

CX-8の後継機、CX-80が発表されましたし、ロードスターのビックマイナーチェンジ等、マツダのニュースは留まることを知りません。

↑MC版ロードスター

マツダの良いところは、とことん人馬一体感を追求していることだと思います。

乗っている全員が思わず笑顔になるような、車全体でしなやかに走るような感覚は、マツダ独自のイメージがあります。

自分は最初の車がロードスターでしたが、遅くてつまらなくて…正直マツダが嫌いでした。

でも、色々と学んでいくうちに今ではマツダが1番好きなメーカーです。

マツダの強い信念に惚れています。

皆さんも、ぜひ試乗してマツダの心意気に触れてみてはいかがでしょうか?

というわけで、今回も最後までご愛読ありがとうございました。