【ユニーク】こんな機能アリ?トヨタポルテ/スペイドに装備された斬新なアイデア!

クルマ選び

皆さんこんにちは、アポクリン党のyouです!

「手ごろな価格で買えるコンパクトカーが欲しい」「痒い所に手が届く車はないの?」そう思っている方はいませんか?

今はもう販売されていない車ですが、トヨタのポルテ/スペイドなら、そのような悩みを解決してくれるはずです!

今回は、かつて販売されていた子育て車「ポルテ/スペイド」について、また、同車に搭載されたあっと驚くような装備について解説していきたいと思います。

ポルテ/スペイドとは?

画像は2004年から2012年の間販売された初代ポルテ

ポルテとは、トヨタが2004年から2021年の間に販売していたトールワゴンになります。今流行りの「プチバン」というジャンルに当てはまり、トヨタのルーミーやスズキのソリオといったプチバンとほぼ同じサイズ感です。

特徴は助手席側の大きなスライドドアでしょう。この機構により、後部座席の乗降性が飛躍的に向上しています。

画像は2012年から2021年の間販売された2代目ポルテ

2代目モデルからはスペイドが新たに姉妹車として加わり、特徴である大開口の助手席電動スライドドアや低床フロアを継承しつつ、2WD車はフラットフロア化したことでより優れた乗降性を実現しました。また、運転席側のヒンジドアは新たに後席にも設けられ、運転席側から後席へのアクセスをしやすくしました。

エンジンは1300cc版と1500cc版があり、同社ルーミーよりもパワー感があります。そのため、バイパスや高速道路での移動でもストレスを感じることはないでしょう。

・ポルテ/スペイドはトヨタが開発、販売していたプチバン
・現行のルーミーとほぼ同じサイズで後部座席の乗降性が優れている

斬新なアイデア!

さて、表題にもある通り、2代目のポルテ/スペイドには子育て世代に喜ばれる斬新なアイデアが採用されています。

それはなんと・・・

身長計です!

助手席側のBピラーに身長計のメモリが書かれており、お子さんの成長を記録することができます。遊び心が詰まったうれしい装備です!

他にもこだわりがたっぷり!

ポルテ/スペイドには、他にもこだわりがたくさん詰まっています。

例えば、左右のガラス面やドアミラーのデザインの違いや、助手席側の後部座席から操作することができる電動スライドドアスイッチなどです。これらの装備は、現行のルーミーにはない機能で、ポルテ/スペイドならではの装備となります。

また、助手席は90度倒すことができ、シート背面はドリンクホルダーやテーブル代わりにすることができます。これならご家族と一緒に車内でゆっくりと休むことができます。

さらに、助手席にはティッシュボックスを入れておくだけで下からティッシュを取り出せる小物ケースや、助手席側の後部座席には傘を入れておけるスペースがあったりと、限られた室内空間を有効に使うためのアイデアがたくさん盛り込まれているのも魅力です。

ぱっと見はかわいらしいプチバンなのですが、よく見てみるとメーカーが子育て世代のためにコストをかけて開発した車だということがわかります。

また、後部座席の乗降性が良いことから、介護用車両も開発されており、同乗者が高齢な方でも安心して乗り降りすることができます。

・助手席は90度倒すことで様々な用途に対応
・左右で構造の違いが多く、コストがかかっている

デメリットは?

さて、ここまでポルテ/スペイドの良い所を紹介してきましたが、デメリットもあります。細部は以下の通りとなります。

・助手席をスライドさせるのに大きな力が必要
・後部座席を倒しても荷室がフラットにならない
・片側大型スライドドアの設計は便利だが助手席の使い勝手が悪い

それぞれについて解説していきます。

助手席のスライドに力が欲しい

ポルテ/スペイドの助手席は、先述した通り90度倒すことができますし、シート背面には引くだけでシート自体を前にスライドさせることができるレバーがあります。

しかし、このレバーを引きながらスライドさせるには大きな力が必要です。自分は片手では無理でした。そのため、子供を抱えながらシートをスライドさせるのは厳しいかもしれません。

また、レバー部分だけで操作すると、いつかレバーが折れてしまうのではないかと心配になるような構造をしています。そのため、レバーを引きつつ助手席を支えながらスライドさせる必要があります。

後部座席にお子さんを乗せる機会が多い方は、助手席を普段から倒しておくか、あらかじめ前方にスライドさせておくことをオススメします。

荷室の使い勝手が悪い

ポルテ/スペイドの後部座席は2段階のリクライニングが可能で、座席を使用している状態でも余裕のある荷室を確保しています。しかし、大きな荷物を載せる際に後部座席を倒しても、荷室がフラットになりません。

現行のルーミーは、後部座席を倒すとともに座面が足元に入り込むことでフラットな荷室を実現していますが、ポルテ/スペイドの後部座席の座面は可動式ではないので、段差が生まれてしまいます。

段差が気にならないなら良いのですが、車中泊をする時や大きな家具を積みたい時はネックになるかもしれません。

助手席の使い勝手の悪さ

助手製側が1枚の大型スライドドアで、運転席側がヒンジドアという作りは画期的であるように見えて使い道に困ることも多いです。

例えばお子さんを抱えながら後部座席に乗り込みたいときは、助手席側のスライドドアを開けて助手席をスライドさせなければいけませんが、先述した通り助手席のスライドには大きな力が必要になるため、一度お子さんを降ろすか、誰かに手伝ってもらわないといけません。あらかじめ助手席をスライドさせておけばよいですが、そうすると助手席は使えなくなってしまいます。

助手席はスライドさせることを前提とした作りになっているので、あえてグローブボックスを取り払い、助手席側の後部座席の足元の広さを確保しているのですが、それでも助手席が使える状態での後部座席への乗り込みは厳しいです。

やはり、いちいち助手席をスライドさせないといけないというのがネックになるかと思います。

中古車市場の相場は?

ここまでポルテ/スペイドのメリットとデメリットを紹介してきましたが、気になる中古車市場の相場は70万円前後が中心となります。

高年式モデルになると100万円を超えてきますが、その分、先進安全装備が充実してきますし程度の良い個体がまだまだたくさんあります。

また、グレードによってはオートエアコンやプッシュ式エンジンスタートを装備した個体や、ディーラー1年保障付きの個体もあるので、気になった方は是非一度探してみてはいかがでしょうか?

オススメは2015年式あたりで最上級グレードの「G」のモデルです。この年式だと走行距離は約7万キロ前後ですが、ディーラー保障付きの個体が多く、先述したオートエアコン、プッシュ式エンジンスタートやステアリングスイッチ等々装備が充実していて価格は60万円前後とかなり安くなっています。

8年落ちなら増税の心配はまだないので、長く付き合えるかと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回の記事をまとめると、以下の通りとなります。

・2代目ポルテ/スペイドの魅力は大型スライドドアと優れた乗降性能
・子育て世代に嬉しい身長計など装備が充実している
・助手席の使い勝手が悪い
・中古車市場は安価で推移している

以上、ご愛読ありがとうございました!