皆さんこんにちは、アポクリン党のyouです!
これから車を持ちたいと考えている方、すでに所有しているけど維持費が結構かかるなと思っている方、車の維持費についてしっかり考えたことはありますか?
そこで、今回の記事では車の維持費について紹介していきます!
車はとても便利ですが、1年間維持するだけでもかなり費用が掛かってきます。年式の差や任意保険の種類によっても節約できるポイントがあるので、ぜひ参考にしてみてください!
1年間でかかる固定費用
結論、ざっと以下の通りとなります。
軽自動車 | コンパクトカー (排気量1500㏄) | ミニバン (排気量2500㏄) | |
固定費用 | 35,522円 | 59,706円 | 72,706円 |
ここに任意保険代、車検代、ガソリン代、必要な方は駐車場代が加算されます。
固定費について、以下の項目で詳しく解説していきます。
税金について
車を所有するうえでかかってくる税金の種類は「自動車税」と「重量税」の2つがあります。
それぞれの違いは以下の通りとなります。
自動車税 | ・普通自動車の場合は「自動車税」、軽自動車の場合は「軽自動車税」を支払う。 ・排気量ごとに納税額は変化する。 ・車種、用途、所有年数によっても納税額は変化する。 ・普通・小型自動車の場合は納付先が都道府県となり、軽自動車の場合は市区町村となる。 |
重量税 | ・車重に対して支払う税金で、0.5トンごとに課税される。 ・新規登録時は3年分、車検時は2年分をまとめて支払う。 ・軽自動車の場合は車重にかかわらず定額。 ・車が登録されてから13年以上、18年以上経過したタイミングで税額が上がる。 |
税金については非常に複雑で、表にも上げた通り車種や使用用途によっても納税額は変化してきます。
まず、ここで押さえておくポイントです。
自動車税は毎年納税、重量税は新車購入時と車検ごとにまとめて納税する。
次に、実際の税額を見てみます。なお、今回は一般的に自家用車として車を所有する場合の金額をまとめました。
自動車税
排気量 | 納税額 |
軽自動車(660㏄) | 10,800円 |
1000㏄~1500㏄ | 40,800円 |
1501㏄~2000㏄ | 47,500円 |
表を見てもわかる通り、軽自動車と普通自動車を比べると約3万円の差額が発生します。また、留意しておきたいのは、1000㏄~1500㏄の車と1501㏄~2000㏄車で約7,000円の差額が発生することです。
普通自動車の場合、「自動車税のグリーン化」と称された軽減税率が最大50%適用される場合があります。逆に、新車登録から11年超えのディーゼル車および13年超えのガソリン車には、概ね10%重税されます。
軽自動車の場合、2015年以前に新車登録された車種は7,200円、新車登録から13年以上が経過した車は12,900円がかかります。
重量税
普通自動車の場合、車重0.5トンごとに年間4,100円を納付します。また、新規登録から13~17年目は車重0.5トンごとに年間5,700円、18年目以降は車重0.5トンごとに年間6,300円となります。
軽自動車の場合は車重にかかわらず定額で、年間3,300円を納付します。こちらは、新規登録から13~17年目は年間4,100円、18年目以降に年間4,400円を納付となります。
表にまとめると以下の通りとなります。
普通自動車 | 軽自動車 | |
新車登録~12年目 | 4,100円/0.5トン | 3,300円 |
13~17年目 | 5,700円/0.5トン | 4,100円 |
18年目以降 | 6,300円/0.5トン | 4,400円 |
例えば1.5トンの乗用車を新車で購入したとして計算すると、年間で12,300円。
これを3年分まとめて納税するので、36,900円となります。
自賠責保険について
自賠責保険とは、法律により車の所有者すべてに加入が義務付けられている保険で、公道を走るうえで絶対必要となります。もし未加入の場合は、法律により罰せられてしまうのでご注意ください。しかし、自動車販売店で車を購入する際には必ず加入しますし、車検の時に次回の加入を案内されるので、ご自身で手続しなければならないようなことは、個人売買で車を購入した時以外はありません。
また、自賠責保険は、他人への慰謝料や治療費などの損害に対しては補償されますが、自身の怪我や他人の自動車に対しては補償されません。あくまで必要最低限の補償内容となるため、多くの方は同時に任意保険に加入し、自賠責保険で補えない損害を補償してもらうといった流れになります。
自賠責保険の保険料は、保険会社にもよりますが大きな差はなく、概ね以下の通りとなります。
24か月 | 36か月 | |
普通自動車 | 17,650円 | 23,960円 |
軽自動車 | 17,540円 | 23,520円 |
・自賠責保険は加入が法律で義務付けられている。
・料金は普通自動車と軽自動車で大きく変わらない。
1年間でかかるその他の費用
ここからは、固定費用以外でかかってくるその他の費用について解説していきます。
任意保険について
自賠責保険の項目でも説明した通り、自賠責保険のみでは万が一事故が発生した際に受けられる保証が足りず、多くのお金が必要となってしまうことがあります。そのリスクを減らしてくれるのが任意保険となります。
保険会社は数多くありますが、新車や中古車をディーラーで購入する際に、多くの方はディーラーが契約している保険会社に契約するのではないでしょうか。もちろんそれもいいのですが、最近はダイレクト型(通販型)保険も充実してきています。
ダイレクト型保険のメリットは、契約がインターネット上で完結してしまうので、いちいち代理店に出向かなくてよく、例えば深夜帯といった代理店だと対応していない時間帯でも契約ができてしまうことです。また、1年単位での更新となるものの保険料が安く抑えられ、新規加入時に割引制度を導入していることが多いのもメリットです。ただし、1年以上の長期契約ができないため、1度事故を起こしてしまうといきなり等級が下がってしまうというデメリットもあります。
その点、代理店やディーラーでの契約の場合は長期契約ができることが多いので、万が一事故を起こして等級が下がったとしても、次回更新時の等級まで引き継がれていくのでいきなり等級が下がるといった心配はありません。
また、補償内容に関しては運転者範囲を限定することと、車両保険を外すことで大きく保険料を抑えることができます。
・任意保険は代理店型とダイレクト型がある
・ダイレクト型のメリットは保険料を安く抑えることができること
・代理店型のメリットは長期契約ができること
・運転者範囲を限定し、車両保険を外すことで保険料を抑えられる
車検について
車検とは、新車購入から3年後、その後は2年ごとに受ける定期点検のことで、車検を受けないと法律上公道を走ることはできません。
費用に関してはディーラーやショップによりけりですが、ご自身で自動車検査所に車を持ち込んで検査してもらう、ユーザー車検を行うことで費用を抑えることはできます。ユーザー車検にかかる費用は約47,000円ですが、あまりお勧めはしません。
理由は、車は思っている以上に消耗部品の劣化が早いことが多いからです。例えばワイパーゴムに関しては約1年で交換が推奨されています。ゴム部品は車のあらゆる部分に使用されているので、例えばドライブシャフトブーツというゴム部品が破れると、そこから水が浸入してさびてしまい、最悪ハンドルが利かなくなる恐れがあります。このように、車の異常をいち早く発見して修理してもらうことで、長く乗り続けることができます。
結果としては、ユーザー車検で通していくよりも、しっかりとした整備工場で定期点検を受けていく方が長い目で見るとコストを抑えられます。
実際に車検にかかる費用ですが、しっかりと見てもらうなら最低でも約5~6万円はかかります。もし交換部品が多くなると、その分部品代や作業工賃が上乗せされて高くなっていくといったイメージです。普通自動車を車検に通す際の目安として15万円前後を見込んでおけば間違いないでしょう。
・車検を通さないと公道を走ることはできない
・しっかりと整備してもらうことで長く乗り続けることができる
ガソリン代について
ガソリン代も、車に乗り続けていくうえで必要な費用になってきます。
1年間でかかるガソリン代について、以下の表にまとめたので参考にしてみてください。
軽自動車 | コンパクトカー (1500㏄) | ミニバン (2000㏄) | |
ガソリン代 | 82,506円 | 123,840円 | 164,472円 |
※平均燃費については軽自動車が20km/L、コンパクトカーが15km/L、ミニバンが10km/Lとした
※ガソリンについてはレギュラーガソリン170円/Lとした
上記はあくまで一例で、かなりシビアなコンディションを想定しています。郊外や高速道路といった流れの良い道路では平均燃費が伸びるので、もう少し費用は抑えられるかもしれません。また、1日にどれくらいの距離を走るかにもよるので、給油した際に家計簿等に記録するとよいでしょう。
しかし、最近の軽自動車は平均燃費が30km/L(カタログ値)が当たり前ですし、ハイブリットカーになれば平均燃費はかなり伸びてきます。電気自動車になればガソリン代が電気代に変わるので別の話になってしまいますが、選ぶ車種によってガソリン代は大きく節約することができます。
また、加速時にゆっくりと加速することで燃費を抑えられるという記事もありますが、正直あまり変わりません。むしろ交通の妨げの原因になったり、無理やり割り込まれる危険性もあるので、スムーズな加速を心がけましょう。普段から積載している荷物を減らして軽くしたり、エアコンの使用を控えたりする方が燃費向上につながります。
・ガソリン代は都度変化していくものなのでこまめに記帳するとよい
・車種によって燃費は大きく変化する
・エアコンの使用を控えるだけでも燃費向上につながる
駐車場代について
賃貸やご自宅の都合で、駐車場を借りないといけない場合もあります。
住んでいる地域や相場にもよりますが、少なくとも月々5,000円程度は必要になってきます。都市近郊部になると月々15,000円から30,000円程度とかなり高額になります。
仮に月々10,000円で駐車場を1台分借りた場合、1年間で12万円必要になります。
場所によってはかなりお手頃な場合もありますが、出庫し辛かったり地面が砂利で整地されていないといった場合もあるので注意が必要です。事前に下見をするか、Googleマップのストリートビューを見てみるとイメージしやすく、借りた後のトラブルを避けることができるでしょう。
・駐車場代は住む地域によって相場が異なる
・トラブルを避けるためにも事前に確認するか、Googleマップのストリートビューを活用する
合計金額は?
以上、固定費とその他の費用を説明してきました。
ここで、合計金額を算出していくと、以下の表のようになります。
軽自動車 | コンパクトカー (排気量1500㏄) | ミニバン (排気量2500㏄) | |
固定費用 | 35,522円 | 59,706円 | 72,706円 |
任意保険料 | 55,000円 | 94,000円 | 110,000円 |
車検代 | 50,000円 | 150,000円 | 150,000円 |
ガソリン代 | 82,506円 | 123,840円 | 164,472円 |
駐車場代 | 120,000円 | 120,000円 | 120,000円 |
合計金額 | 345,746円 | 558,590円 | 621,922円 |
まとめてみると、軽自動車の方が維持コストが安く済むことがわかります。それでも年間30万円は必要になる計算となりました。また、車検代と駐車場代を外しても、年間で最低でも17万円~25万円の費用が掛かることになります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回の記事をまとめると以下のようになります。
・車の諸費用には絶対に外せない固定費がある
・車種、任意保険の選定で諸費用を抑えられる
・任意保険においては、運転者範囲を限定し車両保険を外すことで保険料を抑えられる
・最低でも1年間で17万円~25万円の維持費がかかる
以上、最後までご愛読ありがとうございました!