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【日本はガソリン車だらけになる?!】世界を震撼させているEV車の衰退と今後の日本について考えてみた

クルマ選び

皆さんこんにちは!アポクリン党のyouです。

今回は表題にもある通り、かなり突っ込んだ内容について語りたいと思います。

というのも、自分自身、最近の車メーカーの動きや世界中で話題になっている「脱EV」シフトについて気になることがありすぎて困っているからです。

今日も妻に色々と語ってしまいましたが、これからの日本のクルマ社会がどのように遷移していくのかは、今まさにこの時の各メーカーの動きにかかっているのではないかと思います。

時代が動こうとしている今、自分が感じていることをまとめてみたいと思います。

世界で進む脱EV

米国の有名電気自動車メーカーのテスラですが、2024年1月~3月決算は最終的利益が55%減となっています。これは2021年以来の低水準で、原因は中国のEVメーカーとの価格競争やEV需要の伸びの鈍化を背景に、販売が伸び悩んだこととされています。

では、中国のEVメーカーの業績はどうなのかというと、こちらも一部メーカーを除いて低迷の一途をたどっています。というのも、中国はEVを普及させるために国が補助金制度を導入していました。

このおかげで急速にEVが中国国内に普及し、各メーカーがこぞってEVを販売していたのですが、現在は新興メーカーの登場や海外メーカーとの価格競争から供給過剰の状態に陥っていると言われています。

するとどうなるかというと、国内では売れないから海外に売りに出ます

そう、例えばBYDのように。

最近、ショールームが日本国内に急速に開店し始めました。しかし、BYDは中国国内で今年5月の火災を含めて、2021年10月以降合計10件の火災を発生させています。

建物の設備が原因だとされる火災もありますが、過去にはBYDの車両を輸送するトレーラーの火災事故も発生しているため、車側が原因なのではと疑われても仕方ないでしょう。

そもそも、自動車としての安全性に疑問を感じます。正直、こんな怖い車に誰が乗るのでしょうか?リセールもまだまだ不明な中、博打としか言えない気がしますが…

しかし、何事も始めてみないと分かりません。今後の流れを観察する必要がありそうです。

また、EUでは2023年3月25日、欧州委員会とドイツ政府が水素とCO2で作る合成燃料「e‐Fuel(イーフューエル)」の利用に限り、2035年以降も内燃機関車の販売を認めることで合意したという報道がありました。

2021年7月に、「2035年までにエンジン車の新車販売を禁止する」と発表してから、2年も経っていません。なぜこんなにも早く撤回したのかというと、EVの普及を阻害する原因があるからだと自分は思っています。

なぜEVは流行らないのか

では、なぜEVは普及しないのでしょうか。原因は、設備の普及が間に合っていない、バッテリーや半導体の製造が間に合っていない、国とメーカーの足並みがそろっていない等あると思いますが、1番大きいのは米国の圧力だと思っています。

自動車は100年以上昔から開発されてきました。当初は米国のメーカーを中心に、戦後からは日本のメーカーが見よう見まねで自動車業界に参入し、今では世界有数の大企業が軒を連ねています。日本のトヨタは後発組でありながら大出世しました。

世界の経済の中心は米国ドル(今のところ)と考えると、米国は自国の製品が売れないとやっていけません。日本車に対しても高い関税をかけてくるほどです。テスラが落ちてきている今、内燃機関の未来が明るいとなればそちらにシフトしてくるでしょう。米国の動きが世界を変えているとみてもおかしくありません。…米国ドルが威力を保っている間の話ですが(重要)

つまり、中国メーカーがどれだけ頑張っても、今の欧米日には勝てないということです。勝てないということは、どれだけEVを売りに出ても売れません。それこそ、世界経済がひっくり返らない限りは…

日本メーカーの考え

そんな中、日本のメーカーはどのような対応を取っているかというと、世界より早く行動を起こしていました。「内燃機関は終わらない。」そう、モリゾーこと豊田章男会長の有名な言葉です。

日本の各メーカーはお家芸ともいえるハイブリッド車を前面に展開し、内燃機関とEVの良い所どりを普及させてきました。

しかし、2020年に発売されたトヨタヤリスから少し話が変わってきています。環境性能の代名詞とされてきた「アイドリングストップ」を廃止し、純ガソリンエンジンモデルを強く宣伝してきています。

今まではハイブリッドこそ正義!みたいな考えがありました(実際自分もそうでした)が、今の時代のガソリンエンジンはものすごい環境性能を誇っています。最大熱効率40%を達成し、WLTCモード燃費は21.3km/Lを誇ります。純ガソリン車で過去のハイブリッド車並みの環境性能を発揮してしまうことにとても驚いた覚えがあります。

日本は独自の考えで脱炭素社会に向けて動いていました。その動きは、今後のグローバルスタンダードになるかもしれません。

中国メーカーの進撃と日本メーカーの追撃

しかし、先述した通りEVでは業績が振るわなくなってきているBYDが、ものすごいエンジンを発表します。2024年5月28日、BYDは最新のプラグインハイブリッド技術を公開します。この技術に用いられているエンジンの熱効率が恐ろしく、なんと世界最高レベルの46.06%を達成したというのです。

熱効率40%でもすごいと言われている中、この熱効率がいかに恐ろしい数値なのか、身震いがしてきます。

こうなると燃えてくるのが日本メーカー!

BYDが新型技術を発表した同日に、トヨタが新型エンジンを発表します。これからのトヨタの顔となるエンジンです。ヤリスが発売されてからわずか4年での新エンジンの発表は、今までの日本車からは想像もつきませんでした。

種類は1.5L直4自然吸気エンジンと過給エンジン、2L直4過給エンジンの3種類です。いずれもコンパクトな設計を特徴としており、熱効率も大幅に改善されています。

大きな変更点は、気筒数を3気筒から4気筒に変更したことです。

トヨタの中嶋副社長によると、「新エンジンは電動化時代のエンジンを想定したもので、これからはよりバッテリー容量の増大とモーターの高出力化となることから、エンジン側は高トルクの発生や高回転まで回すことが不要となり、それによりショートストローク化が可能となり、エンジンのコンパクト化と嵩の低減を実現できた」としています。

ちなみに、写真の赤ヘッドのエンジンはモータースポーツで勝てるエンジンと揶揄されている新型エンジンで、トヨタの中嶋副社長によると「400馬力を目指しているが各部品を取り替えての600馬力も見すえている」とのことです。

トヨタの進撃は止まりません。豊田章男会長の念願であるセリカの復活もそう遠くないかもしれません。まさに、内燃機関の未来は明るいのです。

また、トヨタだけでなくマツダとスバルも新技術を公開しています。

スバルは次世代ハイブリッドシステムとして、トヨタとホンダの独擅場だったシリーズ・パラレル式を新たに採用します。

また、マツダはご存じの方も多いかと思いますが、ロータリーエンジンを中心としたハイブリッド技術を今後全面的に展開していきます。ロータリーエンジンは燃料に対する雑食性があるとされ、様々な燃料を代用できます。また、燃焼室内で一方向に強い流れが起き、燃料と空気がかき混ぜられることにより燃えにくい燃料もしっかりと燃やせることで高い燃焼効率を実現できるとされています。

まだ実験段階に近いロータリーエンジンですが、今後の発展を祈るばかりです。

日本車の明日

日本は独自の目線で脱炭素社会を目指しています。最近、認証制度の不正問題が取り上げられましたが、正直、日本の自動車メーカーに対する何らかの抑圧のように感じられてなりません。

試験で守るべき保安基準や、品質管理のやり方を決めているのが認証制度です。厳しい条件で試験を行っても、日本の法規に沿っていなければ法令違反と認定されます。つまり、グローバル基準で作っている車だからこその問題であると言えるでしょう。海外の認証基準で作っていますからね…

それならば、認証試験自体もグローバル基準にすればよいと思うのです。実際、燃費基準は世界標準のWLTCモードを取り入れていますし、自動車アセスメント評価(衝突安全性能評価)も諸外国に近い評価を取り入れています。そうしないと世界基準の車は作れません。今後の自動車メーカーの動きに注目したい点です。

日本の自動車メーカーは本当にすごいです。20年前、10年前と大きく変わってきましたが、ここ数年の進化は恐ろしいくらいです。以前の記事にも上げましたが、衝突被害軽減ブレーキを義務化する道路運送車両法の適用は、新車は2021年11月から始まっているため、現行の車はたとえ軽トラックであってもレーダーやカメラが搭載されています

これだけの装備を搭載するとなると、開発費等々でコストがかかり、販売価格にも影響が出てきそうですが、鬼のコストカットのおかげなのか標準的な価格帯で落ち着いています。いや、本当にすごいことです。

また、この話はまた別の機会に詳しく話したいと思っているのですが、走行性能についても過去の日本車とはまるで別物です。海外を意識しているのか、特に足回りが洗練されていて走りに雑味がありません。また、ふわふわとした乗り味ではなく、程よく固くしなってくれる足回りのおかげで疲れが出にくくなっています

エンジンの出力特性は良くコントロールされていて、まさにちょうどいいの一言に尽きます。今、代車のシエンタに乗ってみての感想ですが、この感覚は今後の日本車のグローバルスタンダードになるのではないかと思っています。

何もかも絶妙にちょうどいい。まさに手足のような存在。それが日本の車。

そう言われる未来が、すぐそこまで来ているように感じます。

まとめ

日本の車はすごいです。叩かれても必ず起き上がってくるし、プライドがものすごいです。どのメーカーも強い信念を持っていて、決して屈しようとしない。まさに武士道の精神が宿っているように感じます。

これからも、私たちをあっといわせるような技術を発表してくれるに違いありません。

私は幼少期にドイツ車に憧れ、実際に乗ってきましたが、最近の日本車はかつてのドイツ車に追いつき、既に追い越しているように感じます。ドイツ車にないのは、ガシガシに使える足車感でしょうか。

しかし、日本車は車体の基本性能がドイツ車のそれに限りなく近い所まで来ており、値段からみても足車としてガシガシに使い倒せます。

しかも壊れない。

私自身、次の車は日本車だなぁと思っています。皆さんはどうですか?

というわけで、今回はこの辺で。
最後までありがとうございました!